なつかし二番館

オ・ジャリョンが行くのなつかし二番館のレビュー・感想・評価

オ・ジャリョンが行く(2012年製作のドラマ)
3.7
オ・ジャリョン役の人より,相手役のオ・ヨンソの出世作ということでドラマ史上に残る作品。実は姉役でソ・ヒョンジンも出ている。

10年間存在だけ知っていたのがAbemaで配信しているので,一挙放送の時に何十話かずつ,少しずつ見て,ついに完走。

話はとにかく長い典型的マクチャンで,最後生き残った皆さんそれなりにめでたし,て,そんなあほなという部分もあるが。かわいそうな財閥長女ソ・ヒョンジンが救われることもないような展開から一気に逆転。マクチャンの常連。チャン・ミヒ,ハン・ジンヒ,キム・ヘオク,キム・ヨンオク,イ・フィヒャンも登場。

全部見て,オ・ジャリョンの同級生のキム・マリが死んじゃって,一番可愛そうだったな。

苦労人の財閥お父さんの遺言を無視した世間知らずの妻の財閥感むき出し行動が,本当ならそのまま潰れる家を作るんだけどね。その辺わかってるんだか。

最後に付けたりみたいに出てきたオ・ジャリョンの出生の秘密もありきたりだったけど,意外にこの関係は特にたいした役割もなく終わらせたのはご立派な撤退か。この設定全く不要。

(財閥もの,娘がらみで言うと,「大丈夫!パパの娘だから」は善人のお父さんが寝たきりになり,ワルどもの当て逃げの失敗で人が死んで,えん罪まで着せられるという深刻な状況から,長女が病院の院長のろくでもない息子とのかわいそうな結婚で一家を救うんだが,一途な姿に結婚相手が改心。次女のムン・チェウォンも遊びほうける毎日からいろいろ苦労して最後自立する。被害者の兄が時が経ち検事になり,真犯人を捕まえるという,考えてみるとあり得ない勧善懲悪物語。「銭の花」は母と弟を殺した財閥本家への復讐を決意。自ら手先となって復讐を果たすという,壮絶物語。チャン・ヒョクが,そのために犠牲になる人に一方では非情な仕打ちをし,他方では,救おうとするところが見所なんだが,そんな真剣要素は全くない)