TakahisaHarada

ゴースト/ニューヨークの幻のTakahisaHaradaのレビュー・感想・評価

4.0
ロマンスでありサスペンスでありホラーって感じで、オダ・メイの登場でコメディ要素もあって楽しい。
死んだのに現世に留まるなんてあり得ないし、霊媒師はインチキで悪名高い上に前科持ちだし、愛していたとはいえもう何のリターンも望めないはずなのに、それでもモリーがサムを信じるというところが普通のロマンスと違って良かったし、その結果最後にプレゼントのような素敵な展開(「愛してるよ」と言ってもらえる)が待ってるのも良かった。

襲われた後の幽体離脱シーンが印象に残っていて、サム目線で後ろで悲鳴が聞こえてる状況なので「殺されるのモリーなの?」と一瞬思ってしまったし、その後の展開もサムと同じような戸惑いを感じながら観ていた。
中盤カールがモリーを訪ねて誘惑するシーンも、まさに死人に口無しって感じで印象に残ってる。悲しみの中で頼れる人になびいてしまうモリーの気持ちも理解できるので、その分最終的にサムを信じる選択をするところが尚更良いなと思える。

サムが地下鉄で初めて縄張りおじさんに遭遇するシーンで、おじさんが普通に車両のガラスを割っていて何だ今の?と思ったけど、後々それが回収されるのも良かった。