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ピート市長 ~未来の勝利宣言~のKYONのレビュー・感想・評価

3.6
きちゃうねー大統領選、、、
トランプ当選した年に大統領選挙の授業をトランプのこなかったキャンパスで受けていた私のトラウマを蘇らせる、、そんな時にピートのドキュメンタリーがアマプラにおすすめされたから視聴しました。
彼の再出馬は可能性としては次の次だし、また今年の動向とは違うでしょうが、とりあえずアメリカ政治の一つのコンテンツとして見るのは、前半だけでも面白いと思いました。

ピートは普通に凄いやつなんだよなー(誰)
若干夕張の復興を思わせるような街の蘇生とか、そう簡単にできないんよ。
ピボットテーブル好き!は笑ったけど、そういう人は研究にも向いてるから、教職もありえたみたいな周囲の感想はその通りと思った。
そういう側面も含め、キャンペーンビデオだったとしても、これ以上の出来はないかもしれない。
昔のキャンペーンビデオとか政治とカネ!⭐️の大マウント動画でしかなくて吐き気がしますからね。

メディアは残酷にもというか、大衆が一番気になるちょっと下世話な奇譚のない質問ばかりだけど、それに対する受け答えもめちゃくちゃ上手い。まぁ当然ストレスにならない訳がないけど、、少し気の毒。

ちょっと遠回りになるかもしれないけど、ヒラリーともどうサポーター層が異なるのかもわかるかも。

政治は欺瞞で裏金交錯で利権ジジイがゾンビのように生きながらえるためのツール、としか思えないような状況は日本(日本よりイタリアの方が酷いっていうイタリアンの友達もおるけど)ばかりでなく、アメリカにも無いわけじゃない(某リアルミイラの共和党トップ上院議員そうオマエのことです..)し、やっぱり私はアメリカ政治がより"対話"という政治の真の原理的姿に近い人が現れてくれるから、好きだと思った。
不謹慎だけど、社会問題は山積みで、言い方を選ばないとすればアメリカはあらゆる問題が政治家の姿勢を試す場所であり、当たり前だけど大統領のもつ力の大きさもかけ合わさって議論が白熱しやすい。

ポールオニール君が警官に射殺された事件が難題として差し込まれ、あのタイミングでのデモクラティックディベートはすごく難しいけど、とにかくこの人は賢い。ジェイクタッパーのペンスかトランプかの質問とかバラエティ性も織り交ぜつつあの回答はすごい。私だったらどっちも地獄に堕ちてほしいとしか言えない..笑

いくらキャンペーンとはいえエリザベスウォレンとバイデン派のぶつかり稽古のシーン公開は怖すぎw

でも党としての意識というかパルチザンシップによるマクロな視点はピートには強くあると思った。むしろそこはバイデンよりも強いかもしれなくて、その上での決断だったようにも思う。(のちに運輸長官に指名される)賢いが故に他の手段を柔軟に考えられる真面目な人だと思った。
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