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メタモルフォーゼの縁側のえくりぷすのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
3.0
鶴谷香央理の漫画を映画化。岡田惠和の脚本でヒューマニティあふれる物語になった。

高校生の狭山うらら(芦田愛菜)は書店でアルバイトをしていた。BLコミックを購入した老婦人・市野井雪(宮本信子)と知り合いやがて親しくなる。うららは雪の勧めにより漫画を描き同人誌即売会への参加を目指す。

なにかに一生懸命に打ち込むことのなかった若い女性が老婦人との交流を通じて、ひとつのことを成し遂げ自信をつけるというストーリーである。

実際にBLコミックを読む70代の老女がいるか……という点はおいておいて、BLが題材になっているのは、そしてBLが肯定的に描かれているのは現代的。

かつて天才子役と呼ばれ俳優として一層の活躍をするであろう芦田愛菜が大女優・宮本信子の胸を借りてのびのびと演技をしているのがいい。

劇中のうららと雪の交流が、そのまま芦田愛菜と宮本信子に二重写しになる。エンディング曲まで歌っているのだが芦田愛菜は歌もうまい。
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