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メタモルフォーゼの縁側のmokaのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
3.9
思春期の複雑さと成長を暖かく描いた作品としてはかなり良作なんじゃなかろうか。うらっちが等身大でかわいい!眩しい!

昨今はSNSの発達でかなり若いうちから自分を客観視できる子が増えたように見えるけど、やっぱりこういううまく自分と向き合えないような悩みってまだまだ尽きないんじゃないだろうか。
雪さんはお茶目でたまに暴走気味なんだけどやっぱり人生経験豊かで、うらっちの感情の機微を感じ取って、「こうするといいわよ」ではなく、「こういう道もあるわよ」って感じでゆるく道を照らすように導いてくれるのが良かった。

普段あまり邦画を観ないので、芦田愛菜ちゃんの演技を今更初めてちゃんと拝見したのだけれど、とにかくリアルで、余白や間の使い方が天才的で、凄かった…。泣きの演技のところなんて一瞬で引き込まれて、心がぎゅっとなった。
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