ノノ

ふたりの女、ひとつの宿命のノノのレビュー・感想・評価

ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)
3.9
夫の愛と引き換えに子どもを手に入れた女と産んだ子どもと引き換えに愛を手に入れた女。序盤はシスターフッドよりももっと強い恋人のような関係だった2人の女が1人の男と時代に狂わされていく。ふたりの女のクロースアップからは互いへの嫉妬心が痛いほど伝わってくる。マールタはどの作品でも逃れられない性に囚われて堕ちていく女を残酷に、しかし淡々と描いてる。ラスト、静止画のまま止まったイレーンの顔は驚くほど冷静で逆に怖い。
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