真っ黒こげ太郎

RRRの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

※大切なお知らせ(映画レビューとは無関係です。)

長い事持病に苦しんでましたが、遂に明日、10月26日から本格的に持病の治療に入ります。
恐らくコメント返信も、それどころかfilmarksを覗く暇もなさそうなので、レビューを暫くお休みさせていただきます。

治療には1~2週間程掛かる見込みで、治療後はリハビリの為長い職場休暇を貰えたので、遅くても11月中には復活出来るように頑張りたいと思ってます。
一応11月どころか12月にも更新が無かったら…まぁ、察してくれ。(おい)

幸い、命に関わる病状ではないので、そこは安心してください。
11月も12月も、そしてレンタルや配信でも見たい映画が沢山あるので、復帰できるように頑張ります!!
という訳で、何卒よろしくお願いします。

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※なるたけ隠すつもりでしたが今回のレビューは若干のネタバレを含んでいます。
まぁネタバレしても面白さが減る映画ではないと思いますが(爆)、気になる方は是非とも劇場へ行って見てきてください!!!!!!



彼らが選ぶのは、友情か?使命か?

全細胞沸き立つ、最高濃度の映画体験(エネルギー)を全身で浴びろ!!!




1920年、イギリス植民地時代のインド。
横暴なイギリス軍によって村の娘が攫われ、助けようとした母親も殴り倒されてしまう。
村の守護者であるビームは娘を救出するためにイスラム教徒の男に変装してデリーに乗り込む。

その中で、列車事故に巻き込まれた少女を助ける為に偶然出会った男、ラーマと協力し、その後二人は親友となるのだった。
だが、実はラーマはイギリス政府の警察官で、手柄を上げて高官に付く為に、密かに反乱因子を探していたのだ。

やがて明らかになる2人の本性、それぞれの使命と大義の為に対立する2人…。
果たして彼らが選ぶのは、”友情”か、”使命”か。




ドイツ民とイギリス軍の戦いが激化する時代で、運命的に出会った相反する2人の男の友情と戦いを描いた、超絶パワフルエンタメ!!!

「マッキー」や「バーフバリ」シリーズを手掛けたインド映画の雄、S・S・ラージャマウリ監督の最新作!!!

上記の通り、色々と大変な我が身ではあるが、「バーフバリ」シリーズの監督と聞いたら見逃すわけにはいかねぇぜ!!!
という事で、3時間の長丁場を覚悟の上で劇場に行ってきました。



事前に何回かトイレを済ましておいたとは言え、鑑賞前は3時間の大台に排泄器官が耐えられるかどうか心配でした。w

しかし、本編が始まってからはそんな心配が杞憂だった事に気づきました。

…スゲェおもろかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




何でも本作の主人公2人は実在の人物らしく、どちらも独立運動の英雄として知られるらしいが実在には出会う事が無かったそうな。
今作では「その2人がもしも出会ったら?」という発想を元に描かれている。
要するに無双ゲーや歴史ゲーとかで描かれるIFストーリー的なモノと捉えておけばおk。w

独立運動やインドの歴史に関してはぶっちゃけさっぱり分からんのだが、「悪の軍人に少女を攫われ奪還を誓う戦士と、ある目的に為に敵側に就いてる警官が出会い、友情を育んだ先で対立する」という、王道ながら気になってしまうタイプの話でスッと入っていけるのは大変ありがたいですね。
歴史に詳しくない人が見ても純粋にエンタメ大作として楽しめるでしょう、流石はインドのエンタメ大作だ!!!


そんな訳で「細かい事は気にせず楽しんでね!」なサービス精神は最初っからフルスロットル!!!
片方の主役ラーマ(警官)は物凄い数の反乱軍にギュウギュウ詰めのもみくちゃにされながらも生身でなぎ倒して(!?)リーダーを捕まえたり、もう片方の主役ビーム(戦士)もパンイチ姿の野生児スタイルで虎から走って逃げ(!!?)、ムチャクチャなやり方で虎を捕まえたりと、初っ端から引き込まれるアクションが展開!!!

その後も主役2人の出会いからのハチャメチャ救出劇を得て2人が親友になったり、ダンスパーティーでお約束のダンス(これがまためちゃくちゃキレキレ)が展開されたり、屋敷で大乱闘スマッシュアニマルズ(なんじゃそら)が繰り広げられる中で2人が対立し死闘を繰り広げたり、その後ラーマの真に目的が明らかになったりと、主人公2人の友情ドラマと共に物語が濃ぉおく描かれているので、3時間の長尺を飽きさせない。
ダンスにコメディ、友情と裏切り、そして片方の主人公の隠された思惑等、見どころの大洪水状態!!!!w


…しかし、ここまで面白く楽しませてくれるにも関わらず、私的には「バーフバリ」シリーズに比べると若干落ちる所もあるかなとも思えた。
というのも、本作はドラマ部分が多いシーンもあるのだが、「悪の軍人に人々が脅かされている」世界観なので、そこら辺のシリアスで静かな展開は少し長いかなとも思っていた。
バイオレンスな拷問展開や、その中で力強く歌うビームの姿、ラーマ側の真意が少しづづ明かされる過去の回想等の見どころは見入るし、「今後どうなるんだ?」と気になる展開の連続ではあるのものの、個人的には序盤~中盤までのハチャメチャが鳴りを潜めてのは少し微妙に感じてしまったのだ。
(まぁ冷静に考えなくても、あの拷問を歌で耐えたり(!?)、百発百中の腕前であの大軍隊に2人(!?)で戦ったりと、ぶっ飛んだ展開の連続だが。w)


…しかし、ラーマの想いが全て明らかになり、色々あって(雑)2人の友情が復活するアツい展開を得てからは、それまでのハチャメチャをはるかに凌駕する、とんでもないスーパーバトル展開に突入!!!!

・友情復活と共に展開されるあの”肩車アクション”!!!!
肩車状態で敵をなぎ倒しまくり、肩車状態で一緒に高所に上り(!?)一緒にダイブ(!??)したりと「人馬一体」所じゃない息合いまくりの友情アクションが炸裂!!
肩車を活かした二丁拳銃とカッコ良すぎるリロードはガン・カタやガン・フーも真っ青。w

・完全に敵軍と戦う事を決意したラーマが戦士の姿になって、まさかの弓矢アクションで敵をなぎ倒す!!!
百発百中の弓矢で敵を撃ち抜き、手榴弾を弓矢に付けて破壊兵器に変える様はもう完全にランボーだ!!!w
(「Baaghi」シリーズもそうだけど、インドの制作者ランボー好きすぎるだろ!よくやった!!!)

・ビームも槍や肉弾戦で敵をなぎ倒し、蹴り一つでバイクを吹っ飛ばしまくる!!!
ラーマとのカッコいいコンビネーション攻撃も決まりまくり!!!
ぶっ飛んだ映像表現も相まって、お互いに完全無双モードに突入!!!

・ラストはあまりにぶっ飛んだ方法で敵軍を壊滅させる!!!
「エクスペンダブルズ2」で戦闘ヘリを叩き落とすシーンを思い出したけど、あっちよりもずっとブッ飛んでるぞ!!!


そんなこんなで、胸熱展開からのクライマックスは超絶アクションの大連続!!!!!!
自然すぎるVFXに加え、火薬の爆発も盛りだくさんで、そのまま最後まで突っ走りきります。
ファンタジー寄りだった「バーフバリ」シリーズとは違い、時代が近代のリアル寄りな世界観なのもあってか、ぶっ飛んだ豪快アクションながらも肉弾と火薬まみれな仕上がりになっていてこれまた美味。

無論、ただ勢い任せに突っ走ってるだけではなく、物語が進むにつれてアクションと燃える展開がしっかり連動し、クライマックスのぶっ飛んだアクションも純粋に盛り上がれるのが良い。
私的には、それまで控えめだった火薬量が増えてゆき最終的には建物が吹っ飛ぶほどの(!?)大爆発にまでなる、アクション映画の火薬の使い方としては百点満点と言わざるを得ない使い方で拍手。
まぁやたらめったら爆発してる映画も好きだけどね!!w
(どんな目線で見てるんだよ)


正直、中盤は少し静かで「面白いっちゃ面白いけど、流石に前作には及ばんか」とか思ってたが、このクライマックスで全て帳消しです。w
まさかの「ランボー」イズムや「エクスペンダブルズ」イズムを感じ取れるとは思わんかったんで、それだけでも俺的にはサプライズでした。w
(安い客だよな、俺)


そんなこんなで長々と書いた結果「結局、アクションしか褒めとらんやんけ!」と言われそうな感想になってしまったが、兎に角アツい友情物語ややりすぎなアクション、そしてエンタメ要素をこれでもかと盛り込んだ大傑作なので、是非とも劇場でそのエネルギーを浴びまくってください。

是非ともトイレをしっかり済ましといてから、その怒涛の体験を3時間タップリと味わってください。
もう兎に角、劇場に向かえ!!!!www
超絶にオススメだ!!!!!!!!!!