きらきら武士

RRRのきらきら武士のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.2
思い出し記録

妻が次男を誘って二人でこの映画を観に行くというので、
「あのう、父もついて行っていいですか?」(挙手)
無理矢理同行させてもらった良き思い出がある。

妻は怪訝な顔。
「あれ? バーフバリ、嫌いって言ってなかった?」
「え?そんなことないよ?」と私

過去に、妻がオススメする『バーフバリ 王の凱旋』を家族全員で観に行ったことがある。映画自体はすごく楽しめたんだが、結構残酷なシーンが多くて当時小学生の娘に見せるにはちょっとなあ…と思った。鑑賞後、妻にそう苦言を呈したのだが、そのことをしっかり根に持たれていたのである。バーフバリ、ラージャマウリ監督、全然嫌いじゃないです。ただ、ストーリー的に必然性が乏しい残酷シーンはもう少し抑えてもらえると家族で安心して観れます。それだけ。

そんな願いが監督に届いたのだろうか。
映画冒頭、娘を返して~とすがるお母さんの頭に
兵隊さんがフルスイング。砕け散る木。
「あ、死んだ」

しかし暴力シーンの残酷度で言えば、この冒頭のシーンがMAXだった。
あとは残酷度は薄め。

とも言い切れないが。

まあ、バーフバリに比べれば残酷さは3割ほど減っていたということで。体感による当方調べ。
後日アマプラで娘(中学生)も加えて安心して再度鑑賞したのだった。
鬼滅とか呪術廻戦とかで首チョンパや人々の虐殺を見慣れてる世代には今更だが。

映画の感想。

いや、最高でしょ。
以上。

いや、もうちょっと書こう。

「強く正しく勇ましく」
「筋肉・愛・ダンス」
「クミン・ターメリック・コリアンダー」
「友情・努力・勝利」
皆大好き、カレーライスみたいな映画です。

悪役イギリス人の顔が憎々して良かった。
でっぷりしたディカプリオみたいな総督と妻のヘビおばさん。
ヘビおばさんはもうちょっと苦しんで死ねば良かったのに。←オイ

少しだけ気になった点としては、映画の外の話だが、イギリスの白人系の人達は本作をどんな気持ちで観るんだろう、ということ。
私は日本人だから遠い国の昔の話と何も考えないで笑ってられるが、例えば中国人民解放軍の英雄達が「日本鬼子」をボッコボコにやっつけてぶっ殺しまくるエンタメ映画が出てきたら、自分はどんな気持ちでそれを観るのだろうか? 
とか空想した。
観てないだけでもう既に中国映画にあるのかもしれないが。こんな単純な勧善懲悪物語も完全に他人事でないとエンタメとして楽しめないんだな、と当たり前のことを思うのだった。
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