音楽の素晴らしさは言わずもがな、老ミュージシャン逹の人生、リアルな佇まい、息遣いや体温まで伝わってくるのが素晴らしい。イカす。
作り手はデレ過ぎず、かかり過ぎず、その存在感と作為感を消している。これぐらいの距離感や熱感の方が断然好ましいな。
とは、『perfect days』の音楽を念頭に置いての感想。
ドキュメンタリーでは無いけど、あっちの音楽がデレ過ぎていて首を捻らざるをえなかった。そして本作を観たくなったのだった。
観て安心した。
私は断然こっちがいい。
遠い異国を旅するような気分になれる映画でもある。知らない土地、知らない人々の知らない音楽。旅に出たくなった。
#2024 #23