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燈台のimaponのレビュー・感想・評価

燈台(1959年製作の映画)
3.8
鈴木英夫作品を久しぶり。
義母と息子の背徳愛を題材にしてサスペンスに定評ある名匠が紡ぐ密室劇。原作は三島由紀夫の戯曲。

若い久保明(兄)と柳川慶子(妹)が良い。
「今、お前を殺したいという気持ちと同時に可愛くて仕方ない気持ち」
めそめそ久保明。

津島恵子が久保明に詰られて「もっと言って!」
津島恵子の表情演技も絶妙。

不良少女たちの百物語とか、なんだかピンクでリブートして欲しくなる。もちろん義母と息子は妄想でガッツリからんでね。

津島恵子とのデュエット
柳川慶子とのダンシング
河津清三郎の「知らぬは亭主ばかり」な能天気さもまた良し。

終盤タイトルの意味もしっかり伝えてくれるし数年後(現在)に戻ってそれぞれの現状語ってくれる親切さ。締めは旅館のベテラン女中。
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