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サント VS 吸血鬼女のblacknessfallのレビュー・感想・評価

サント VS 吸血鬼女(1962年製作の映画)
2.9
『ザ・バットマン』に多い批判でハイパーリアリズム探偵ノワールの世界で気合い入ったマント&スーツの男がうろちょろしてるのが変てのが多かったけど、おれはそこあまり気にならなかった。多分、先にこの俗に言うサント映画いっぱい観てたからなんだよ。

これなんて実在の覆面レスラーがそのままのマスクにマント、上半身裸でレスリングタイツ姿、要するにプロレスやってるまんまのかっこで警察と協力して悪を退治してるんだぜ。バットマンのスーツと違ってまるで必然性がねえんだよ笑

観ればわかるけど、完全にバカ系のカルト映画なんだよ。映像は安いし脚本はいい加減で覆面レスラーが正義の味方だし、本当にヘンテコでしかないんだよ笑
でも、サント映画はそういうひねたマニア向けに作られたものではなく、メキシコではマスに向けた娯楽映画なんだよ。
主役のサントはメキシコではプロレス(ルチャリブレ)の大スターで当時国民的な人気者で、その人気にあやかった、言ってみればアイドル映画なんだよ。
それが結果的に90年代にマニアに発見されてサブカル映画界隈で話題になったということ。でも、日本で言えば力道山みたいな人の映画が何でこんな変なのかは謎だよな。本作は女吸血鬼だけど他もゾンビとかだから、何故怪奇テイストなのか?
そして、よくサントさんもこの企画受けたよな、国民的人気者なのに笑 いい人なんだろうな。

アマプラにあったから懐かしくて思わず観ちゃったよ。
しかし、サント映画は日本でも90年代悪趣味ブームでトラッシュ映画として紹介されて一部の好き者はわざわざ高い金だしてソフト買ってたんだよ。無論おれもそんなアレな人だったから買ってたんだけど、よく金と時間使ってこんなの観てたなって思ったよ。キッチュでキャンプ(バカバカしい)で楽しいんだけど、手間と金額が見合ってなかったなとしみじみ思った笑
在庫があるかわからないからその手の店を回って時間かけてやっと手に入れたんだよ、こんなのを笑
何やかんや言ってるけど、『サントVSゾンビ』も入ってるし観ちゃうかも、、『ザ・ボーイズ』観るためにアマプラ再加入したと言うのに笑
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