みや

恋は光のみやのレビュー・感想・評価

恋は光(2022年製作の映画)
4.0
正直、文字数が多く野暮ったいあのポスターしかみていなかったら、手を出さなかった作品だと思う。複数の人のおすすめを目にして、アマプラの見放題に入ったと聞いたので鑑賞。
いやぁ、観てよかった!本気でキュンときた。

北代もステキだったが、東雲さんと西条の2人のシーンに特に好きな所があった。
例えば、2人で階段を登るシーン。東雲さんのスカートが風をはらむ。なんか、これから東雲さんの恋心が膨らむ予感を感じさせてキュンときた。
それから、天気雨があがった後のシーン。2人にあたる木漏れ日が、もう「恋は光」だった。

西条の佇まいや、部屋の雰囲気から感じる文豪っぽさは、原作者が舞台にした愛媛ということを意識した演出だろうか。(実際の映画は、オール岡山ロケらしいが…)by wikipedia
東雲さんの服装や実家の感じなどと合わせて、時代を超えた味わいの仕掛けが「恋」の普遍性を思わせた。
時折登場するスマホなどから「ああ、これは今の話だった」と引き戻されるくらい、いつの時代かわからなくなる曖昧さが心地よかった。

光の謎など、ストーリーの展開に合わせて考察も楽しめる。

シーロウ・キーター(笑)の名言に深く頷く一本。
みや

みや