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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのののレビュー・感想・評価

3.9
表現はドラッグ使用者みたいな意味不明ぽい描写をわざとしてるところが目立つけど、この映画の中のルールはちゃんとしてるし、それを最初から最後まで守って話が進んでいったのですごく筋の通った映画でした。この世界のルールを最初の監査のおばちゃんと戦う20分くらいの間に全部理解させてるのがすごいと思いました、説明感ないのにいつのまにか「なるほどそういうことね」ってついていけるようになってる構成すごい。石のシーンで「全ての分岐の経験」っていうジョイがやってきたことの重みが増した。ジョイは全ての可能性を同時に経験することで特定の世界の価値が薄れちゃってた。ママも途中そうなっていた。「女優の世界のわたしがいいな」とか「アルファバースの旦那は頼りになるのにこの世界の旦那はアホだな」みたいなマイナスの感情が表現されてた。でも最終的な結末が、元の世界を大切にするっていうところに帰結したのがとっても良かったです。
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