すあまさえ

すずめの戸締まりのすあまさえのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.4

あと2回くらいみたい。
私は新海監督の作品で1番好きかも。

ただ、序盤はちょっと戸惑うというか。
最後まで観てもちろん納得感はあるし満足だし、綺麗な着地だと思うんだけど、入り込むまでに少し時間がかかった。

「君の名は。」「天気の子」も舞台は現代じゃない。ファンタジーの世界と現実世界が上手く戸惑うことなく再現されてたけど、そこが今回は少し乖離しているように私は思えて、中盤でようやく馴染んだ感じ。最後はもちろんみやすかった。

パンフレットも読んだけど「魔女の宅急便」に影響を受けてると知ってなるほどなぁと。
旅の先々で助けてくれる様々な年齢の女性はどの人もステキ。

新海監督の作品を全部観てる人間じゃないので違うかもしれないんだけど、
新海監督ってやっぱり、今がノリに乗ってる時期だと思うんですね。
ジブリで言えば「もののけ姫」とか「千と千尋の神隠し」とか、最盛期だと思うんですよ。

その時期をリアルで観れてるっていうのがなんだか凄く嬉しくて。嬉しいんですよね、というだけなんだけどさ。

やっぱりすずめが小さい時のすずめと話すシーンが1番好きかなぁ。
「あなたはちゃんと大きくなる」って、そうなんだよね。私も今は28歳だけど、必ず歳を重ねる。

辛いことがあっても、涙をどれだけ流しても、時間は進むんだよね。
だからその場所に留まってちゃいけない。

なんか、この映画がずっとこれからも続いていくような余韻に浸れていて、嬉しい。
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