このレビューはネタバレを含みます
映画冒頭の緊急地震速報でまずビビる。
途中までダイジンが不気味すぎて普通に怖い。
旅の途中で出会った人達がいい人過ぎる。
すずめの絵日記が真っ黒に塗りつぶされ始めた日は3月11日で、地元は東北で…東日本大震災が題材とされてるのだなと後半になって気づいた。映画公開時点で12年前だと…時の流れは思ったよりも早い。
常世で聞こえてきた声は、誰かの最後の行ってきますと行ってらっしゃいだと思うと涙が溢れた。
すずめが人の生き死にに対して冷めた見方をしているのは、天災の無情さの裏返しであって、そうたは「死が隣にあると分かっています」と言ったが、私はそう思えているだろうか。行ってきますと行ってらっしゃいを大事に生きているだろうか。と考えさせられた。
映画最後のそうたとすずめの再会ではおかえりとただいまだったが、おかえりってここで言う？と違和感を覚えた。でも、これは、行ってきますと行ってらっしゃいの次がこの2人にも無事に訪れた。奪われなかった描写なのだと思ったら、これ以上ない終わり方だと納得した。
私にも、誰にでも、ひとつでも多くのおかえりとただいまがありますように。 。。
