相変わらず凄い映像ですな。
現実にあるものをこれでもかと美しく描いてて、逆に現実にがっかりするレベル。
それに紛れて気付き辛くなってるけど、結構無茶苦茶やった様に感じた。
ストーリーは良き。
でもキャラクター設定というかなんというか。
キャラの動機とかがよく分からん。
3.11の事を批判する人もいるけど、そこは別にやったかな。
「被災者の人が可哀想」「トラウマを呼び起こす」「あんなにリアルに描かなくても」
的な意見が公開当時から散見されてたけど、そんなん言い出したら何も作れへんでな。
何も語られへんでな。
監督さんが何を考えてやったかは知らんけど、忘れない様にって願いも感じたし、
実際起こった事やからこそ、それでも前に進もうって思いも感じた。
監督さんの思いやりの根源と、批判する人の思いやりの根源は同じに感じる。
方向性は違うけど。
忘れようってのと、忘れないでいよう。
2つあっても良いよね。
頭ごなしに否定するもんでもない。
中には思いやってやってるって人もおるから厄介やけどな。
意識高いと思ってる系というか。
まぁそういった思いとかは全然ええねんけど、
やっぱキャラがな。
みんなすずめに優し過ぎへん?
全然事情も聞いてないのに。
泊めてくれたり飯食わしたったり心配してくれたり。
んなアホな。
色んな人に向けて作ってるからか、声に出し過ぎてる。
思ってる事全部言うの?
絵で語れる人やのに。もったいない。
そうたは代々閉じ師なんよな?
じゃあダイジンの事を理解してないとおかしくね?
実はダイジンは〜って展開にしたい為に、そうたがしてる事も、ダイジンがしてる事も整合性が取れてない様に感じた。
あと、すずめ、そうた、ダイジン、重要な3人が何も語らな過ぎ。
物語に展開を持たせたいからやろうけど、流石に違和感。
すずめは環にはちゃんと説明すべきやのに、やろうとしてる事は言わへんくせに無駄にダイジンが神様的存在ってのを言う。
もちろん変にみんな優しいから笑って受け止めてくれる。
んな事あるかいな。
普通ここで説明せぇへん?
環に「行ってきなさい!」くらいの事言わせりゃええのに。
ただ巻き込まれた過保護の叔母さんやん。
そうたもダイジンを悪と信じて追いかけ回してたのに、真実を知らなかった。
おじぃは知ってたっぽいのに。
普通孫に言わん?言っとかん?
てか、ずっと要石やったダイジンの事をおじぃは何で知ってたん?
ダイジンも何であんな行動取らしたのか謎やねんけど。
謎ムーブかまし過ぎやろ。
普通言わん?特にすずめには。
悪役として見せた過ぎて謎なんやけど。
思ってる事全部言うくせに、描かなアカン所描かへんやん。
その判断基準って何?
てかダイジンって名前は何?
見た人みんなダイジンって共通認識してたけど、ダイジンっぽい見た目って何?
俺だけ?分からんかったん。
芹澤との車のシーンあんま好きやなかったな。
状況と音楽がマッチしてる感じ。
サラッと一つとかならいいけど、
しつこい。なんかあざとく感じた。
物語とかテンポ感とかアニメーション自体は好みやけど、キャラを動かしきれてないというか、作為が透けて見えてくるのが個人的には嫌やった。
だから総括すると、不思議な映画でした。
(ほえ〜面白いな〜)って部分と、
(あ?チッ。何しとんねん)って部分が同居してる。