KanakoTakahashi

TAR/ターのKanakoTakahashiのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0
ひとりの芸術家の孤独と苦悩が丁寧に描かれていました。外から見れば完璧な芸術家ほど、実際には壊れているのだと思う。人として間違ったことをしていても、TARは誰よりも純粋に音楽を愛していた人。中途半端に器用で、他人の作ったスコアをあっさり横取りする人間、他人の過ちを炎上というかたちで拡散する人々、人の好意を利用する人々とを、はかりにかけて誰が正しくどの罪が重いのか、私たちに問いかけているように思う。
KanakoTakahashi

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