来世はない 今だけが
どこまでも続く
終わりまで 味わい尽くせよ♪
最愛の ものからは
何時か便りが来る
希望秘め 何も待たないで♪
…X(エックス)と言われてもこの曲とヴィン・ディーゼルさんの「トリプルX」しか思い浮かばない。
1979年のテキサス(！)。
「農夫の娘」なるポルノ映画を撮影する為に、とある農場にやって来た6人の男女。
その農場は老夫婦2人が経営しており、お爺さんは若者達を快く思わず、お婆さんは若者を意味深にじっと眺め続ける、如何にも胡散臭すぎる連中だった。
もはやわざわざ説明しなくても分かるだろうけど(爆)、この老夫婦は案の定とんでもないキチガイ殺人夫婦だった！！！！！
宿泊場所の納屋でのんびりする男女に対して、老夫婦は牙を向く！！！
ポルノ映画撮影の為に農場にやって来た撮影グループの男女が、農場を貸した老夫婦の殺人鬼に襲われる、スラッシャー・ホラー。
製作は「ミッドサマー」等で話題になってるA24スタジオで、監督は「キャビン・フィーバー2」のタイ・ウェスト氏。
(因みにA24スタジオの作品全然見てないな…と思ったけどだいぶ昔に「スイス・アーミー・マン」見てたわ。ｗ)
謎なタイトルやポスターや「真夏のエクストリーム・ライド・ホラー！」なる意☆味☆不☆明な煽り文句だけ見ると何のこっちゃと言いたくなるが、どうやら田舎に来たノータリンな連中が地元の殺人鬼にコロコロされる内容と聞いて興味が湧いた。
あいにく近所の公開がなさそうな感じだったのでレンタル待ちになるかと思いきや、急遽劇場公開が決まった！！！
…正直、レビュワーの評価も芳しくないのだが(爆)それでも俺の好きなジャンルの映画は見なきゃ後悔すると思うので劇場に行ってきたぜ。
例え映画が良作でなくとも阿修羅となってレビューしよう！！！
この命尽きるまで！！！(何処の盲目の闘将だ)
さて、本作の内容は単純。
「ポルノ映画を撮りに来た呑気な連中が、殺人老夫婦に殺られまくる」という、もう何回見たのか分かんなくなる展開。ｗ
ノコノコとやって来た面子はスターを目指すヤク中女子に、スケベなエロエロ女子、脳筋マッチョ(黒人)、ワガママおっさん(プロデューサー)、清楚そうな女子(撮影係)、なよなよ青年(監督)…もうありきたり度マックスな連中。ｗｗｗｗｗ
エロ系女子がオッパイ出して撮影という名目の大人のスポーツを楽しむのもお約束だ。ｗ
(清楚そうな女子がノリノリで濡れ場をやりたい！と懇願してきたのは少し面食らったが。)
そんなお気楽連中を襲うのはかなりヨボヨボの老夫婦で、正直あまり強そうに見えない。
盲目で異常聴覚が備わっている訳でもないし、薬剤でマッチョ化したりウィルスで凶暴化もしない、ましてや人皮のマスクを付けた巨漢の息子さん(爆)が居る訳でもない、ホントに等身大の老人なんだよね。
そんな無添加の老人ですが、サイレントキルや隙を突いての殺しのスキルは高いようで、皆で一斉に掛かればアッサリ倒せそうな老人2人に若者達が次々とコロコロされてゆく。
後半の殺戮はまぁベタだしラストの反撃もありがちではあるが、ベタながらそこそこに楽しめる。
ビックリ演出もそれなりだし、もうそのまんま「悪魔のいけにえ」をオマージュしたシーンが多いのも好感触。
しかし、ぶっちゃけ自分的にはまぁフツーだった。ｗ
恐らく、A24スタジオ制作という事で劇場公開されていて、もしそうじゃなかったらGEO先行やビデオor配信スルーで終わってしまいそうな気がする。ｗ
(トカナ配給？何それ美味しいの？)
まず、殺戮始まるまでが長いし、テンポもかな～りゆっくり目。
エロエロなシーンや、老夫婦の不気味さを煽る演出はお約束なので必要不可欠なのだが、それにしてももう少しテンポ良く処理できんかったんかね？
音楽や映像も静か目で、「エクストリーム・ライド・ホラー」の煽り文句から超！エキサイティン！な展開を期待して見に行った人は眠くなってしまうんじゃないんだろうか。ｗ
一応お話の根幹には「老いに抗う者」とか「宗教の概念」とかそういうのがあるとは思うけど、まぁ基本はありがちなスラッシャー映画に終始しているので、そんな深く考える気にはなれん。ｗ
老夫婦同士でエロエロしあう展開は確かにインパクトは強い(爆)が、まぁ今のホラー映画界にはそれ以上にアレな描写がわんさかあるし。ｗ
肝心の後半のコロコロ展開もそこまで目新しい物は無く、殺され方のバリエーションも銃殺や刺殺など割と普通。
眼球串刺ししたりワニに食わせたり(！？)はするが、まぁスラッシャー映画ではこれ位普通だよね。
残酷描写は全く見せないワケではないが、暗いシーンで展開して誤魔化してる感が強い。
目玉串刺しやラストの轢き殺しはそれなりにグロく見せてくれていたが、それでももう少し明るい所で見せてくれても良かったんじゃないかな…。
結局序盤で轢き殺されてた牛の死体が一番グロかったな。ｗ
文句ばかり書いてしまったが、一応フォローしとくとホラー的演出は悪くなかったし、後半の殺戮展開は楽しめました。
若さに焦がれた老殺人鬼の末路など、皮肉が効いてる箇所もあったので、グロシーンをしっかり見せた上でテンポ良くして80分ぐらいで描いていれば、かなり良くなったんじゃないだろうか？
題材としてはかなり好きな部類ではあるので、勿体なく感じる。
決して悪い出来ではないが、まぁ正直スラッシャー映画がガッツリ好きじゃないとキツイかもしれない本作。
まぁ、スラッシャー映画や「悪魔のいけにえ」フォロワー作品がメチャメチャ好きなら、見てもいいんじゃないかな…？(自身無さげ。)
因みに本作は3部作となっているそうで。
次回は老婆の若い頃を描くらしいが、ぶっちゃけもう死んでもうてるのにわざわざ書く必要はあるのだろうか…？
(そういうのは老婆の過去の回想だけで十分だった気がががが。)
まぁ、もし続編もスプラッターなスラッシャー映画になってるなら、見に行くけどさ…。(懲りない。ｗ)
無限の可能性 未知の未来
神さえ予想不能
己が 今を変える♪
何もかもが「X」！！！
