このレビューはネタバレを含みます
※Pearlのネタバレもあります。
Pearl観てからこっち観たから、かなり引きずられてる
こちらから観たら、老夫婦が気持ち悪いと思っていたんだろう
前日譚を知っているから、老パールもかわいそうでいじらしく思えてしまった
マキシーンへの最後のセリフも切実さが増したというか
健康そうに帰ってきたあのハワードがどうしてこうなった？と驚いた。パールを愛していたが、愛し方が彼女の願いとズレており、独善的に感じた。パールは快楽殺人鬼ではなく、殺人は憂さ晴らしにすぎない。一番はハワードと愛し合いたかったのに。
ハワードがはじめに求められた時にパールを抱いてたら、誰も死なずに済んだのでは？
とはいえこの悲劇の原因の一端はやはり戦争のトラウマもあると思う 若いうちに楽しめといっても、彼らの世代は若さを享受できなかったわけで
だがハワードにはハワードの狂気があるような気もする
何で2人分のレモネードを凝視していたのか、(パールが招き入れたのだが)家への侵入者を許せなかったのか
若きパールがダンスをしている写真はいつどうやって撮ったんだろう、あの母親がいたら無理じゃない？ Pearlでの一連の殺人後ハワードが帰ってくる前か、それとも戦間期にダンサーになれたのか
ハワードが第二次世界大戦にも従軍したことも彼らの人格形成に影響してそう
また置き去りにされたと感じて、パールは余計こじらせたのかな？また「私を受け入れなかった（pearlのオーディションのくだり）アメリカという国」にハワードを取られたとも取れると思う。この辺りはXもPearlもあまり掘り下げていないが
Pearlでパールが「子どもなんていらないのに妊娠させられた、死産/流産でホッとした」と言っていたから、この辺りも彼らの関係をギクシャクさせたのか
