バッファロー66で知られるヴィンセントギャロが監督、主演、脚本などをこなしたロードムービー。レーサーの男がカリフォルニアに向かう話。
バッファロー66が好きなのも相まって、オチ以外の全てが微妙に感じる作品でした。例によってヴィンセントギャロ演じる主人公は神経質で、何をしでかすか分からないクズ男なわけですが、今作にはバッファロー66にあったような映画の魔法がほとんどなかったです。撮影は単調でつまらないし、過度な濡れ場は正直不快でした。オチを鑑みると、今作の題材自体は別に悪くない気がするんだけど、ヴィンセントギャロとかいうサブカルナルシスト野郎のせいで、題材が死んでいたと思います。ギャスパーノエのアレックスのように、序盤か中盤にも衝撃的なシーンがあっても良かったです。今作は一応ロードムービーですが、旅をしているとは思えないほど魅力がありませんでした。
