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胸騒ぎのfumiのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

途中まではよかった。
面白かった。

押し付けがましく図々しい、バウンダリー(境界)を超えてどんどん侵略してくる、みたいな人は普通によくいる。それになかなかはっきり抗えない性格、状況など、日本人なんかは、かなりそういう人多いと思う。身近な出来事を思い出しながら、苦々しい気持ちで観ていた。その不快さは、ジワジワだったり大胆だったりで、断れない様子もじっくり見せていたし、途中で「有毒な男らしさ」とか出してきたりして、このまま大人同士の胸糞で何か起こってほしかったのに、突然子供がオチに。確かにたまに差し込まれてはいたけど、かなり強引に感じた。子供が目的だったなら、もう少しちゃんとうまく匂わせてほしかった。

急な方向転換、過激な描写、凄惨なラストには、とにかく酷い展開にしとけばいいだろう、という安直さが見えて、下品に感じてしまい、冷めてしまったな…。
あと全部見せればいいってもんじゃない。

胸糞にも矜持というものがある。

良かった点は、陸続きの異国、英語でコミュニケーションを取っているが、言語が違う、という点とか、そういうアイデアは面白かった。それなだけに、ちょっと残念だった。

本当は大人同士の胸糞にしか興味ないのに、これが1番ひどいでしょ!って突然子供を痛めつけた、みたいに見えてしまった。

-----少し経ってから追記

「おまえが差し出したんだよ」(だっけ?!)
っていうセリフが効いてきたな。
だとしてもやはり突飛すぎるというか、その代償が子供を痛めつけるというのはやはり安易なうえにやりすぎ
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