中国でヒットしたというのは分かるが、それは伝統競技である獅子舞が主題だからではなく、少年たちの成長という普遍的なテーマだからだろう。
獅子舞に憧れを抱くチュンは同じ名前の少女に獅子舞を託され、親友のマオとワン公と共に大会に臨む。
そして練習のため獅子舞の師匠であるチアンに教えを乞う。
中国製とは思えないCGクオリティだが、それが発揮されるのはやはり獅子舞の形状。
動く際の毛並みの滑らかさ。
そして2人が入ることによる躍動。
スポコンのノリだが、現実を忘れていない後半は中国の経済格差も感じられる。
必要以上に暗くならないようなコメディ部分もよくできており、飽きずに90分強楽しめた。
自身を大きくするためラストの獅子舞の躍動。
単なる根性論で終わらない辺りも好感が持てる。