けーな

エリザベス 女王陛下の微笑みのけーなのレビュー・感想・評価

4.5
監督は、ロジャー・ミッシェル。「ノッティングヒルの恋人 」の監督だ。コロナ禍で、撮影予定の映画が撮れなくなったため、ドキュメンタリー作品を作ろうと思い立ち、対象をエリザベス女王に決め、保存されている多数の映像から映画を作り上げた。そして、今作を完成させた後、ロジャー・ミッシェルは、急逝した。 

観て良かったと心から思う。エリザベス女王のプラチナ・ジュビリー(即位70周年)と、御逝去された時に、女王の映像を映すドキュメンタリー番組をテレビでいくつか観たけれども、その時には無かった映像が、今作には、たくさんあったと思う。エリザベス女王のユーモア溢れ、チャーミングな素顔を色々観ることができて、嬉しい。

色々なテーマごとに編集されていたのも、良かったと思う。

みんなが女王陛下に花束をあげるシーンが続けて出てくるところや、女王陛下が、「my husband and I」と言うところを集めた映像が、微笑ましくて、素敵だった。

また、若い時に、船の上で、鬼ごっこみたいなことを船員達としていて、みんなと普通に触れ合ってるシーンも、良かったな。
 
ポール・マッカートニーが、若い時に会った女王陛下は、「かわいこちゃん」で、「リパプールから来た10代男子から見たら、セクシーだった」と、インタビューで話すのも、印象的。

チャールズ皇太子(当時)が、人々の前で、女王陛下を「マミー」と紹介するシーンも良かったな。

ところどころ、エリザベス女王自身は、出ていないけれど、関連する映画のワンシーンが織り交ぜられているのも、粋だった。オードリー・ヘプバーンとの対比も、良かったな。
けーな

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