韓国映画の第二のストリーム、釜山映画について語るの巻。
1993釜山。
…ということで、
わぁぁぁぁ釜山だわ〜
と、テンプレを裏切らない本作、釜山というある意味抜け出せない村社会に生まれ育った男たちの生き様が過激に描かれ、これまた韓国映画王道の若手あんちゃん(スパイス的に起用されたイ・ホンネが良い)が抗争に巻き込まれていくサブストーリーも涙。
個人的には今まで脇役でチョロチョロ見かけてきたジ・スンヒョン氏がようやく主要キャストとして名を張ってるのが嬉しい。彼が主人公のアナザーストーリーがあっても良さそう。
◾️ということで釜山を知る7選
下記の作品を見ると釜山がソウルとはまた違う文化軸で形成されてきた激しい港町だという理解が深まると思います。ぜひ!
①『弁護人』ソン・ガンホ×イム・シワン
②『麻薬王』同じくソン・ガンホ
こちら2作は釜山の現代史を知るうえでぜひ観て欲しい。ソウルとはまた違う苦く見過ごせないアジアの史実の学びとなるはず。
③『友へ チング』チャン・ドンゴン主演、釜山が哀愁と激情の港町であることを打ち出した韓国映画の金字塔的一作。
④『ヒョンジェ』ソンフン主演。釜山に生きる男たちの抗争と成り上がりをヤクザ映画としてストレートに描いた教科書的一作。イケメン俳優が主人公という見易さフィルターが有り難し。
⑤『国際市場で会いましょう』ファン・ジョンミン主演。言わずと知れた釜山マインド作品の大ヒット作。貧しい時代を家族のために生き抜いた韓国男性のスピリットが凝縮。
⑥『カンチョリ』若きユ・アインの代表作。地方都市の青年が生きるためヤクザ稼業に巻き込まれていく様が王道。
⑦『悪いやつら』チェ・ミンシク×ハ・ジョンウ 釜山って裏稼業とどんだけ密接なんだよ!まともに生きられないのかよ!とある意味興味が湧く。
強いってことは悪いってこと。
悪いってことは権力があるってこと、
つまり権力者は悪者ってこと。
韓国社会の構造がより濃縮されたような釜山。興味深い。
釜山映画って、日本で言うと日陰の人生を綴った演歌の良さに気付くのに似た感覚…に近い!?笑