このレビューはネタバレを含みます
金を借りても返せば良いってもんじゃない。
ある銀行員は、金曜日の夜ATMから金を借りで競馬へ。勝って金を月曜日に戻していた。それを調査部の人間に見られる。
ある係長の飲み友達は不動産をたくさん持つが、事故物件だったり、見かけは良いビルだが耐震偽装のビルだったりするので売却がなかなか出来ない。
長原支店の支店長は、不動産ブローカーと裏で繋がり、銀行に不正融資を持ちかけさせ、それを部下に担当させ自分がチェックするフリしてスルーする。支店長のポストを万一失っても、その不正融資の謝礼で裏金をたくさん持つ(離婚した子供の養育費を毎月20万払うが、そんなの大した事ない。)
それを知った係長は、飲み友達の耐震偽装のビルを不動産ブローカーに掴ませ、支店長もろとも一問なしにする。
それに成功した係長も兄の借金の連帯保証人で2億の借金があり闇金からも500万借りて、返済額は闇金は1000万近くになっていたが、飲み友達は耐震偽装の自首のタイミングと重なりハラハラするも、まんまと15億をせしめ、謝礼に係長に3億渡す。それで彼は復活できたのだ。ただし銀行は去ったのだが。
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銀行にはいろんな客が来るが、正面から騙し取ろうとは良い度胸だ。職場を売ろうとする支店長の腹黒さも同罪だ。しかし不正は、見てる側からは一種のエンタメだが、やはりやった人間は最後は必ず哀れな末路になるだろう。不正した本人が逃げ切って死んでも、子孫が必ず落ちぶれる。