原作は池井戸潤、脚本はツバキミチオ（池井戸潤の変名）、本木克英がメガホンを取る。
東京第一銀行・長原支店のベテランお客様係の西木は、同僚の愛理と田端の3人で支店で起きた現金紛失事件を調べ始める。
穏やかに見える職場には支店長やパワハラ副支店長などの曲者揃い。西木はある真相に辿り着くが、それはとんでもない不祥事の始まりだった・・・。
【キャスト】
西木雅博：阿部サダヲ
北川愛理：上戸彩
田端洋司：玉森裕太
九条馨：柳葉敏郎
古川一夫：杉本哲太
滝野真：佐藤隆太
鹿島昇：渡辺いっけい
遠藤拓治：忍成修吾
高島勲：近藤公園
半田麻紀：木南晴夏
沢崎肇：柄本明
石本浩一：橋爪功
黒田道春：佐々木蔵之介
池井戸潤自ら脚本に関わっており、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」から始まり銀行と上手く絡めてストーリーが展開する所は良かったです。只、数年後にまた同じ劇場で開催されるとは思いもしなかったです。
主演は阿部サダヲですが、おとなしめの役柄でどちらかと佐藤隆太がメインでしたので、主役という感じがしなかったです。
杉本哲太のパワハラは相当で、佐藤隆太がノルマで追い込まれて危ない橋を渡ってしまったり、忍成修吾がおかしくなって幻覚か見えたりするのは、笑い事に思えず同情してしまいました。
柳葉敏郎が悪そうな役柄でしたが、札の帯をいざという時の切り札にして大事にしているとはおもっても見なかったです。
「やられたらやり返す倍返しだ。」というセリフがあり、悪人をギャフンと言わせて欲しいと期待して観ていましたが、爽快感とまでは至らなかったのは少し残念でした。
