シャイロックの子供たちのBBSchanのネタバレレビュー・内容・結末

原作は未読だけど、池井戸×銀行ものは間違いないと思い鑑賞。

銀行内のパワハラな雰囲気と佐藤隆太の転落っぷりが見ていて辛い。ただ融資までの綱渡りと詰めの甘さにハラハラして目が離せなかった。てっきり終始銀行内でのお金紛失事件に尽きるのかと思ってたけど、拡大していって佐々木蔵之介や柄本明らが段々と事件に関わってくる二転三転する展開は流石の池井戸作品。

ただラストに向かって尻すぼみしちゃったような。あんまり勧善懲悪じゃないからスッキリしない気がした。それに阿部サダヲらがなぜ事件を追って明らかにしようとするのか行動原理がよく分からず。立場的に事件を一生懸命調べる必要性ってあるの？と思ってしまった。お金を受け取ってしまったからなんだろうけど、最後に去ってしまった理由や、借金に苦労してる様など、もっと主人公である阿部サダヲの背景を知りたかった。