kassy

非常宣言のkassyのネタバレレビュー・内容・結末

非常宣言(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて

つまらなくはないけど、シーンありきで作ってる感を感じて、正直嫌いだなと感じた作品だった。

バイオテロ、パンデミック・パニックサスペンスで手に汗握る作品。

冒頭から怪しさを隠さない犯人は、飛行機でバイオテロを起こす。
致死性が高いウイルスが密室である飛行機内に蔓延してしまう。
妻が飛行機に乗っていた刑事はなんとかしようと地上で奔走する。

リアリティがある部分もあるが、急にヒューマニズムに訴えかける部分もあるので好みは分かれる。

いくつか気になったシーンがあったので書き記す。

急にバイクの追跡劇になり、なぜか車視点固定のカーチェイスに。結局事故るわけだが、怖くなって逃げただけでした〜という肩透かし。謎のカーチェイスアングルなんだったの?大事故映像?他の映画のオマージュやりたいだけ?この映画にそこは求めてないんだよな。

韓国まで行く燃料がもうないから!と言って無理やり成田に着陸しようとするが、断固拒否にあって結局着陸出来ない。
脳裏に思い浮かべるのは記憶に新しいダイヤモンド・プリンセス号。
最終的には結局韓国に着陸出来る燃料はあったわけで、
このシークエンス、見ながらもモヤモヤしていたが、見終わった後もモヤモヤする。

韓国-ホノルルで往復およそ17時間の計算だが、途中からあまり人が死ななくなるのが謎。応急処置?が上手くいったのかもしれないが、特に副操縦士、死にかけからの死なないタイムが長い。主役との関係のため死ななかった感が強い。

応急処置で客室乗務員でもない客が注射とかして良いものなのか?緊急事態だから野暮?

国民のために私達は降りません!みたいな選択したのもなんか「う〜ん」
なんか日本映画みたいだった。
それで、1人ずつ最後のお別れの挨拶する映像になるのも「う〜ん」
あそこだけ急にお涙頂戴になるので、絶対に泣きたくないと思った。
しかも結局助かるのにこのシーンがたっぷりあるのがさらにイヤ。

最終的に非常宣言が出るわけだが、なんというか出たところで何も状況が変わらないので非常宣言とは?となった

ラストも投与するワクチンの量ミスって刑事だけ大変な事になってて微妙な気持ちになるわ。スッキリせん。
kassy

kassy