skchi

ザリガニの鳴くところのskchiのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.2
なるほどー久々にサスペンス的なサスペンスを観たような気がする。
実際は法廷で話が進むので思ったよりも法廷もの感もあったけど、時間を追って、成長する彼女の様子や気持ちがよく伝わってくる良い映画だったと思う。
ミステリー的にも、まずまずなのではないでしょうか。
湿地が舞台ということで、湿っぽい映画ではあります。
ただ法廷ものの側面もあるので、陪審員の心に語りかけるようなカタルシスも得られます。
ただ、それだけで終わらなかったところ、ラストがなかなか想いを馳せることができて良かったです。
より湿っぽく沼にはまった感じです。

この映画、湿地に住んでる家族から捨てられた女の子が主人公なのですが、冒頭、湿地と沼はちがう、という話が入りますね。
沼って、水深5メートル以内の湖より浅い水域、という定義らしいけど、底なし沼とか、沼にはまる、とか、印象は結構沼。
彼女の生き方というか環境は沼なんでしょう。それで、湿地に生息してるたくましい生き物達と同じように生きなければ沼に沈んでしまうと…彼らには善悪もないのかも…とも言ってたし、父親とか、自分に寄ってくる男達と接し、そう生きていかないといけない、と感じたのでしょう。
自分の意思かどうかはともかく。
タイトルの意味はよくわかりません。
skchi

skchi