なかずかい

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)のなかずかいのレビュー・感想・評価

3.5
色々な意味で人気の怪獣バラゴンのデビュー作の怪獣映画だがバラゴンは終盤まで全然出てこない。
ナチスドイツが産んだ人工心臓が広島で原爆を受けて15年後、フランケンシュタインとして誕生する。研究対象となった彼は馬鹿なマスコミに光を当てられて暴れてしまい野生に帰ってしまう。色々あってフランケンシュタインはバラゴンを撃破するも突然登場した大ダコと相打ちとなって海に沈んでいく。何なんだよこの大ダコ。
この大ダコは後に追加されたもののようで、オリジナル放映バージョンでは別の結末だったらしい。私大ダコバージョンしか見たことないんだけれども。
なんというか助けてもらったくせに研究者達がフランケンシュタインに対して辛辣過ぎるのがどうにも可哀想なのだが、フランケンシュタインを軸に映画としてはちゃんと纏まっているので何の話なのか分かりづらいこの頃の東宝怪獣映画にしては出来が良いと思える。大ダコいなければ。
巨人と怪獣が戦う構図もウルトラマンの先駆け的で良い。立体感溢れるセットも楽しい。
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