まず、日本語タイトル「告白・あるいは完璧な弁護」これが素晴らしい、原題は「자백(自白)」だけですから、自白じゃ映画タイトルなりませんよね、このへんの漢字語に対する日韓の感覚の違いが面白い。そして、映画なんですが、まず、名優ソ・ジソブ(容疑者)とキム・ユンジン(弁護士)が山荘で繰り広げるヒリヒリとした緊張感あふれる演技が素晴らしい。まるで二人芝居の舞台劇をかぶりつきで観ているような感覚。表情で、セリフで、観客に謎の一端を想像させていく、これ程高度なシナリオと演技はめったにお目にかかれませんね。そして、ナナ(被害者)の演技、映画「スウィンダラーズ」でも印象に残る演技をしていましたが、単なる美人女優と思っていました。でも、この映画では女優人生をかけた演技だったんでしょう、大化けしていましたね、不倫相手である彼女の演技が拙ければ、陳腐な展開になっていたはずなのに、本当に渾身の演技で、見直しました、これから大女優になっていく事間違いないです。最後に、沢山の映画ドラマに出てくる名脇役チェ・グァンイル(目撃者)の魂のこもった素晴らしい演技！。この人にも感動させられました。
本格推理ものなのでストーリーには一切触れらませんが、この四人が織りなすストーリー、集中してじっくり観たら最後に映画的カタルシスを味わえますよ。超オススメ！
