高杉晋作

トリとロキタの高杉晋作のレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
3.6
ダルデンヌ兄弟作品は『ロゼッタ』しか観ていないんだけど、本作は社会制度の酷さというよりも反社に蹂躙される感が強過ぎたように思った。もちろんそれは血も涙もない社会制度が原因でそうなってるんだけど、トリとロキタの動向のサスペンス感の方が先に立ってしまった印象。いやそれはそれでめちゃくちゃハラハラして惹き付けられたのは事実なんだけど。まあこの世の中が弱者に対して容赦ないというのは、社会のボスが政府だろうと反社だろうと変わらないという視点で言えばダルデンヌ兄弟のメッセージは骨身に沁みました。
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