このレビューはネタバレを含みます
イランの聖地で娼婦の連続殺人事件が発生。娼婦を"蜘蛛"と呼び犯人を英雄扱いする人々、街を"浄化"する犯人を捕まえようとしない警察。
一人のジャーナリストの女性が自らの命を危険にさらし犯人に近づく。
実際に起きた事件を参考に製作されました。
犯人探しがメインと思いきや犯人は早々に顔出し。殺人をしながら普段は普通に家族と生活。犯行もド素人でズサン。捜査すればすぐにわかりそうなのに警察はノラリクラリ。
宗教上の考えなのか"娼婦は殺されて同然"、親まで"死んでくれてよかった"と、もはや違う常識が存在する。
ジャーナリストのラヒミが体を張ってようやくサイードは逮捕されるがここからの家族の発言が耳を疑うことばかり。奥さんの"有罪は無理、大勢の支持者に愛されている"とか息子も"父親は皆に人気がある"とか❓❓なことばかり言っている。
イスラム教の考えは私自身よく知らないことですが16人も殺して"英雄"とかそういう言葉は違和感だらけでした。
処刑する前に鞭打ちをするシーンで実際はしていなかったので処刑もしないのかと思いました。
1番恐ろしいと思ったのはサイードの子供たちが殺害の仕方をカメラの前で笑みを浮かべながらで説明するシーンです。この子は本当に二代目になってしまうと寒気がしました。
子供の頃からの教えというものが本当に大事だなと思いました。