くすのき

ゴールデンカムイのくすのきのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

実写化が発表されたときのSNSの反響で作品を知り、気になって原作とアニメを見た。知れば知るほど作品の面白さにハマっていくと同時に、これ実写化できるのか…?と思う部分もあったけれど、実際に映画を見るとそんな不安が全て吹き飛んだ。
冒頭の二〇三高地のシーンは、まるで洋画の歴史作品のような壮大さで、繰り広げられる壮絶な戦いに圧倒された。地続きの歴史の1ページを切り取った物語だからこそ求められるリアルさに誠心誠意で応えている気がした。
キャラクターも、杉元の殺るか殺られるか、生きるか死ぬかの極限の精神状態、そしてそれを経た優しさの中にもどこか闇を抱えた雰囲気がはまっていた。アシリパの真っ直ぐな強さに同居する無邪気な面、鶴見の不気味さと狂気、土方の静かな気迫、白石は本当漫画から出てきたようにそのままで、どのキャラクターも語り尽くせないほどの魅力が満載。原作を大切に扱ってくださったんだなと感激。
原作とアニメと大好きな作品だから贔屓目になってしまうけれど、本当に良かった。改めて、ゴールデンカムイが好きだなと思わされた。
終わり方からも、続編がとても待ち遠しい。