くすのきさんの映画レビュー・感想・評価

くすのき

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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

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歴史を傍観してきた天使が、自らの歴史を紡ぐために人間の世界へ降りる。すごく詩的で淡々と、それでいて自分の中に渦巻く言葉にはしないけど抱く感情が映像となって映し出されていた。モノクロとカラーで描き分ける>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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ただただ砂漠を走るだけなのに圧倒的すぎるビジュアル。とにかくぶっ飛んでいて、まさしくマッドな世界。独裁者に反旗を翻して戦うフュリオサがめちゃくちゃかっこいいし、敵対する勢力だけど前線でギターかき鳴らす>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

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子どもの頃は大人になったらきっと広い世界があるんだろうと思っていたけれど、大人になったらなったで会社に勤めて、結婚して、子供が産まれて、家を買って、また働いて、案外狭い世界で生きているんだなと思った。>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭のバーのシーン。学生時代カフェでアルバイトしていたときに、接客しながらこの人たちはどんな関係なんだろうと観察しながら働いていて、そんな記憶を思い出した。12年ずつたどっていくノラとヘソンの物語は、>>続きを読む

ブライト:サムライソウル(2021年製作の映画)

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幕末から明治維新に向かう激動と混乱の時代をファンタジーに昇華させた物語。時折浮世絵っぽい構図の絵が登場するのが面白い。頭目の声、津田健次郎さんしっくりきすぎて怖すぎる(とても良かった)

IKKA:一和(いっか)(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ピザ屋のお兄さんとファミレスで食事する家族、2つの話かと思っていたら、描いていたのは一家の物語。ストーリーが交わる場面の演出が好きだった。阪神タイガースファンの男と巨人の帽子被った男の子、遊び心が面白>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「土方歳三(cv.津田健次郎)」を観てみたくて初めてのコナン映画。これまでシリーズを全く通ってこなかったけれど、怪盗キッドかっこいいな〜服部くんすてきな人だな〜と思いながら楽しく観ていました。誰でも楽>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

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派手だけど無駄がないアクションがめちゃくちゃ格好良かったり、かとおもえばすごくくだらないコミカルなシーンがあったり、とにかく鈴木亮平さんの振り幅が凄すぎる。これは亮平さんにしかできない役だと思う。原作>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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物語の全てを理解することはできなかったけれど、でもどこか惹かれる不思議な魅力がある。なんか好き。次は雨の日にハンバーガーでも食べながら観たい。

陰陽師0(2024年製作の映画)

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日本版ホグワーツのような、呪術ファンタジーの世界。最初は「平安時代にこんな濃い人たちいるわけないだろ!」と思ったけれど、バディものっぽい雰囲気もあり、恋愛要素もあり、エンターテイメント盛りだくさんで楽>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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幾田りらちゃんとあのちゃんのタッグが良すぎる。脇を固める声優さんもとても好み。
原作は読んだことがなく、ぶっ飛んだSFっぽさが新鮮に面白かった。「世界中の武器の弾をマシュマロに変えます」って言うおんた
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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時間軸を自在に操る脚本、クライマックスまでまんまと騙された。これがノーラン監督のデビュー作とは、、さすがとしか言いようがない。めちゃくちゃ面白かった。物語には直接関係しないけれど、女性がCHANELの>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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かっこいいんだかダサいんだか、怖いのか面白いのか、コメディーなのかシリアスなのか、色んな要素が混ざり混ざって、最後は紅に染まってしまった。派手な出来事があるわけではないけれど、どこか目を引く魅力のある>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

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開放感のある場所だけれど人間関係がとても閉鎖的な青年には、田舎で育った自分もどこか共通する感覚があって、これを学生時代に観ていたらなあと思った。長髪のジョニー・デップとベリーショートのジュリエット・ル>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

180分、片時も目が離せなかった。
映像、音、脚本、役者、作品のパワーに圧倒され、観終わった後に体力は残っていないし、複雑な気持ちを抱えて映画館を後にしたけれど、これは映画館で観ることに価値があるよう
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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米国アカデミーでは視覚効果賞、日本アカデミーでは各賞総なめ、これは観なければと思い劇場へ。ゴジラ映画を観るのは人生で初めて。「本当にゴジラが居た!!!」と言いたくなってしまう鑑賞後。エンドロール、ゴジ>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

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駆け引き、騙し合い、誰が誰だか分からなくなるけど後半の展開が面白かった。イケオジたちのポップな仁義なき戦い。

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

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半グレ組織のラスボス志野。狂気の津田健次郎がとにかくヤバくて怖くて良かった。

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

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抜群のスタイルが活きるアクション。返り血を浴びて赤く染まるブロンドの髪の毛。ラストに感じたレオンっぽさ。パリとモスクワが舞台でおしゃれなスパイ映画だと思っていたけれど、それだけじゃなくて、守られている>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

思考が散らばってしまうほどにうるさい音楽。たどたどしく不穏なピアノの音色。どうも噛み合わない音楽が、物語をより一層引き立てている気がした。夫の転落死の真相を探るミステリーというより、夫殺しを疑われた妻>>続きを読む

映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ(2024年製作の映画)

3.5

Filmarksさんの試写にて

冒頭の短編がとにかくかわいらしい。
本編は結構しっかり探偵もののハラハラドキドキな面白さ。短編からの伏線も回収されていき、そして流石のラスボス。そうきたかー!という展
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8 1/2(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

気になっていながらなかなか観れず、映画館で上映されていたので鑑賞。現実と虚構が混ざり、混沌としていて何が何だかこちらもわからなくなっていく中盤。そこからの終盤の展開と結末が私は好きだった。登場人物たち>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

性自認に悩む8歳の子、アイトール。あの子にとっては「性別なんて関係ない」という言葉は苦しみを生み出すものだったのかもしれない。名前を呼ばないでくれ、といった子が、存在するものには名前があるんだと言われ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

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普通ってなんだろう、どうして普通に生きられないんだろう。学校や社会に馴染めない、家族の考えが分からない、誰にも言えないプライベートな事、過去のトラウマ。内側では悩みや葛藤が激しく渦巻きながらも、物語は>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

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閉館してしまう吉祥寺プラザへ。昔からあまりジブリ作品に触れず育ってきて、もののけ姫を観るのは今回が初めて。生きるとは、を考えさせる物語。そして何より音楽がとても好きだった。学生時代、吹奏楽部に入ってい>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

実写化が発表されたときのSNSの反響で作品を知り、気になって原作とアニメを見た。知れば知るほど作品の面白さにハマっていくと同時に、これ実写化できるのか…?と思う部分もあったけれど、実際に映画を見るとそ>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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タランティーノ作品を観るのは人生で2度目。リマスター版の公開が発表されて、せっかくなら初めては劇場で観ようと楽しみにしていた。冒頭の会話シーンのMr.ブロンドに撃ち抜かれ、有名な横並びで歩くシーンはテ>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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小学生の妹と一緒に鑑賞。誰とみても楽しめる作品。ほっこりしながらもアクションシーンはしっかりスパイ映画っぽさがあり、とにかくアーニャがかわいい。サブスクでもう一度ゆっくりみたい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

まるで修行僧のような平山の生活。
毎日をちゃんと生きること。SNSで目につくキラキラした生活じゃなくても、目まぐるしい変化がなくても、ちゃんと生きているだけで良いんだと、変化のない毎日が苦しかった私は
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり体力を消費したけれど、映画館のスクリーンで観る戦争シーンは迫力があり気づくと没入していた。凍った湖での戦略と、ラストに流れる戦争での死者数。人々が讃える英雄も、視点を変えればとてつもなく恐ろしい>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

心臓病を抱える夫と認知症が進行する妻。画面を二分割にしてそれぞれの行動を同時進行的に追う構成が新鮮だった。この演出が後半になるにつれ効いてきて、夫が亡くなってからの展開は見るのが辛くなるほどに怖かった>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

終始スクリーンから香りが漂ってきそうなほどのチョコレートとファンタジーに満ち溢れた作品。終わった後は、美味しいチョコレートが食べたくなる。何でもない日常をパッと明るくしてくれた2時間。観て良かった。

(2023年製作の映画)

5.0

北野武が脚色した本能寺の変。敵味方、思惑、陰謀入り乱れる物語が、北野武作品になることでここまでエンターテイメント溢れる作品になるのかと圧倒された。腹の中で何を考えているかわからない登場人物たちに対する>>続きを読む

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