このレビューはネタバレを含みます
誰か不憫って説得に来たこの4人が死ぬほど不憫やねんな…世界が終わるなんてただでさえフィクションの王様みたいなテーマをなんとか信じ込ませる,そして自死させるという超難度のミッションにいうたら強制的に選ばれたわけやもんな,しかも多分みんな口下手めな感じやし…
ただ,それぞれの役割に対する適応もちゃんとしてる感じやし(それこそ四騎士の冠するものに合わせて),無差別に選ばれてからこの家に着くまでのドラマも各々あったのかなとか思わせる
かれらが見た視覚的な終末のヴィジョンがいわばお告げの役割みたいやけど、それにしてはやたら婉曲的というか比喩的な表現が多くて違和感,全部はっきり最初から言えばいいのに,この地域でこういう異変が起こってどのくらいの人が死に…みたいな
多分その抽象性と現実的に求められる物理的な自死(能動的に死を選ぶことをとりあえずそう呼ぶ)の相性が良くなかったのかもしれない
多分小説とかで読んだらその物理性,肉体性がいい感じに薄まって,もっとちゃんとしっくりくる作品なんじゃないかとも思う