よっちゃん

哀愁の湖のよっちゃんのレビュー・感想・評価

哀愁の湖(1945年製作の映画)
4.5
実父に似た男に異様なまでに執着し、自己犠牲すらいとわず周囲を破滅させていく狂女エレンの犯罪的人生。出逢いの頃に見せたいくつかの所作に現れる悪魔的な魅力が、後になって異常者たる証明としてフラッシュバックされるというYOUロサンゼルス編のラヴ・クインと全く同じ展開で、見てる側としてはまじで最高だった。ニューメキシコ、ジョージア、メーンの三州を反復横跳びのように軽快に移動していくストーリーテリングも話のテンポの良さに拍車をかけていて良かったと思う。公民権運動前のアメリカの価値観が垣間見える場面はチラホラあった。
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