ゴールドボーイを観たばかりなので、岡田将生の印象の振り幅が面白かった。
外見はいいのに中身が残念という主人公を、軽やかに演じていて、力を抜いて楽しめた。清原伽耶も役にはまってる。
原作と比較してしまうと、やっぱり原作に軍配が上がるが、クドカンならではの設定の工夫とか、パピコやミョウガなどの小道具の使い方とかは、さすが。
自分も、日頃は「ミョウガにすべて持ってかれるよなぁ」と思う口だが、たまに、すべてを持っていかれたくなる時もある。小さい頃のノスタルジックな味だからかもしれない。
笑福亭笑瓶が、元気な姿を見せているのもちょっとジーンとくる。
どうでもいいところだが、鍵を飲み込んだ赤ちゃんが大きくなった「五郎ちゃん」は、「不適切にもほどがある」の井上そっくり。クドカンの中学生イメージなのかな…とか、バスを使うアイデアは、この作品からとったのかな…とか、考えるのも面白かった。