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パラミドロのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

パラミドロ(2021年製作の映画)
3.2
お察しのとおり、昔むかし『吸血鬼ゴケミドロ』って松竹の怪奇映画が在ったのでして、でもソレってモ~60年近く前の作品なのですよね。今作、どーやら宇宙から飛来したっぽい寄生生物にライドシェアの一行が襲われる…てなお話でして、確かに建付け的にはまんまゴケミドロって感じではあるのです、が例えば(前述どおり)ゴケミドロってワードにそもそも寄生=パラサイトの要素が含まれてるのだから、ソレを『パラミドロ』にしたって意味は変わってなくない?と思ったりもするのですよね…(つまり、プラスαの要素がない=本当に単なるゴケミドロの下位互換であるコトを自白してしまってる様なモンじゃあねーのか、と…)

重ねて、例の『ボディ・スナッチャー』系のSFホラーで、ナニが言いたいかって要するに(今や)モ~非ッ常に「古臭い」ヤツなのですよね。いちおう、ホラーとしてはもう一つツーリスト系…として仕上げられているのが特徴なのかも知れません、がソレもよりお手軽に撮りたい…というコトでしかない様な気もしますし。描写の諸々も、量的にも質的にもごく物足りない感じですね⇒クオリティとしては、チャッチいCGは殊更に+アナログな特殊メイクも全く特筆すべきモノとまでは言えない感じで。結論的には、ど~引っ繰り返しても暇潰し以上には成り様が無い…という感じではありますかね。

ただ、シンプルで月並…であるが故の恐怖映画としての普遍性とゆーのはまずまず備えて居なくもねーかな~とも思いましたし、登場キャラにある程度しっかり個性が付けられている…等(映画としての)つくり込みも別に雑ってワケでもねーかな~とも思いましたし、もう一つ、主役の男のバックボーン設定やBGMとかって部分に(仄かながら)ご当地スペインの雰囲気が盛り込まれて居たコトなんかも、この手の「世界のドコで誰でもつくれる」ってホラーだとワリと重要なコトかな~と思ったりもするのですよね。もう一つの結論、特に(B級ホラーとしては)比較的丁寧につくられてたって感覚が有ったコトを鑑みて、この程度の評価とさせて頂きます。尺がごくこの上無く適切だったコトも含めて、本当に単なる暇潰しになら(腹八分目程度には)使えるかな~と。
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