「3653の旅」と併映。
「はちどり」や「82年、キム・ジヨン」は韓国での女性の生きづらさを描いていたけど、それは日本も同じ。
なんならジェンダーギャップ指数は韓国よりも下のランク。
就活や仕事、妊娠などで受ける女性差別。
それを三姉妹それぞれの視点で見つめていく。
この三姉妹はみんな性格が違っていて、男性に対するスタンスが違うのが面白い。
長女のチカは就活での経験からちょっと間違った方向に突っ走っちゃう。
その中で次女のウナが1番世渡り上手で、男性との付き合い方も上手い。
三女のミクはまだ中学生で、長女の影響を受けるけど、自身のある経験から自分なりの考えを持ち始める。
でもただ単純に男性→女性への差別だけでなく、女性→女性への差別があったり、チカの友人たちのその後とか、ラストは意外性もあって脚本の上手さを感じた。
それとYouTubeのフォロワーの話とか、ミクにまとわりつく男子とかのエピソードは笑ってしまった。
これらの要素をたった1時間足らずでまとめたのは凄い。
やっぱ長けりゃいいってもんじゃない。
少し物足りなかったのは、上手く世渡りしてる次女も、彼女なりの悩みとか差別と戦ってきて得たものだろうし、もう少し長くていいのでそれも観たかった。
上映後にキャストの舞台挨拶もあり。
司会進行がチカ役の笠松七海さん。
皆さんそれぞれこの映画に対する愛情が感じられてほっこりした。
笠松七海さん可愛いし、最後の観客に向けての言葉はちょっと泣きそうになりました。
上映館がシネマロサだけっぽかったけど、こういう映画をもっと広く上映して欲しいもんです。