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リーピングのhokaのネタバレレビュー・内容・結末

リーピング(2007年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

イスラエルのJelsarem旧市街に行った時、若気の至りで嘆きの壁で金が無いのを嘆いたり、ゴルゴダの丘へ至る道Via Dolorosaも聖墳墓教会も特に感慨深いとは思えなかったが、ひっきりなしに訪れるピルグリムの群れが吸い込まれてゆく様は圧巻だった。

その後シナイ山に行き、『私のラクダ、いいラクダ』とやたら怪しいラクダ引きの誘いを回避しながら登り御来光を待ったが、あまりに早く登り過ぎたので、山頂では危うく風邪を引きかけた、というか引いた。
鼻を垂らしながら誰かの歌う讃美歌を聴いていたら、少し厳かな気持ちになった。

これは十戒では無く、十の災いの話だけど。

何故ユダヤ教の神ヤハウェはユダヤ人だけ助けるのだろう?
当時は強大なエジプトの圧政に苦しむユダヤ人を救済する神という位置付けだから分からぬでも無いが、今やアメリカを後ろ盾に持つ中東最大の軍事国家でありながら、イスラエルの肩を常に持ち続ける偏向的な神とは、はたして神なのだろうか?
彼にはもっと公正な目を持てと言いたい。

そういえば昔Waterton NPを車で訪れた時、イナゴの大群に覆い尽くされた事がある。
運転中なのに一瞬で窓を覆い尽くすイナゴに肝を冷やした。
あんな経験はその只一度切りだが今でも忘れられない。
古代人があんな目に遭えば、神の怒りだと思うのももっともだ。

ホラーの新規軸を見せて貰えるのかと思っていたが、結局悪魔崇拝の村で少女は神に使わされた天使だったという、まあ宗教絡みのありがちな結論だった。

イナゴの襲撃は見応えあったし、終盤にかけての畳み掛けのタイミングも良かったが、序盤がスロースタートで興味を持続させる工夫は欲しかった。

キャサリン、お腹の子どうするの?
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