2021年。ノルウェー作品。
パニックアクション、多分。
監督、ヨン・アンドレアス・アナスン。
キャスト、クリスティン・クャトゥ・ソープ他。
ノルウェーの脚本術がどのようなモノか分からないけれど、コレはダメ。
先ず、フックらしきものがないので、
本題に入るまでの設定がまだるっこしい。
仮に冒頭の説明をフックとして受け取ったとしても、口で説明されてもね、ト云う感じ。
やっぱり、画で見せなきゃね。
映画なんだから。
その設定も主人公トその彼氏トその子供は愛し合ってますよト云う上辺だけの表現で面白くもなんともない。
シーンとして面白くないし、深味もない。
凡庸にも程がある。
工夫ト云う言葉を知らないのかしら?
さらに主人公のライバルになるべき体制側の考え方ト意見ト行動が問題の対処法として正当に見える。
つまり、主人公に対して悪役に見えない。
ゆえにそれに逆らって行動する主人公が身勝手な人間に見える。
要は共感できない。
コレは、ドラマとしては、致命的でしょ。
主人公は基本、身勝手だけど、それが許されるのは、ライバルがそれ以上に身勝手な奴だからでしょ。
この作品ではそれが逆転していて、むしろ組織サイドの方が良い奴に見える。
うーむ。困った。
なので、主人公がどんなに大活躍しても、そうだよね、自分のためだもんね。
トしか思えない。
なので、その身勝手な主人公のために命を落とす相棒の方がよほど主人公らしい。
惜しい人を亡くした…。