kito

イコライザー THE FINALのkitoのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.0
シリーズ第二作が残念だったので期待せずに見始めたが、とても面白かった。

舞台は風光明媚で有名なイタリアのアマルフィ海岸にある小村。銃撃で負傷した主人公がリハビリで歩き回る小径がエキゾチックで素敵。

そんな村にはびこるマフィアが主人公の逆鱗に触れてあら大変というお話。映像が暗めで重厚感がある。デンゼル・ワシントンももう69だか70歳だかで貫禄十分、この映像タッチが似合っていた。

あたかもバディのようなCIA職員を演じる女性、観終わってからダコタ・ファニングだと知ってビックリ。トム・クルーズと共演した「宇宙戦争」(2005年)で終始、喚き散らしていたあのお子ちゃまがすっかり大人の女性に成長しちゃってた。終盤で主人公との繋がりが明かされ、おお!となる。

さすがに年齢的なものなのだろう、デンゼル・ワシントンのアクションシーンはそう多くない。中盤でボスの弟一味を "成敗" するシークエンスの方が、クライマックスより見応えがあった。とはいえ、マフィア絡みのストーリーだからかゴア表現は濃ゆめで、「ゴットファーザー」リスペクト的な雰囲気も感じる。

邦題にだけ「THE FINAL」が付く。もちろん本国サイドの許可を得ているのだろうし、プロモーションなのはわかるのだけど、何だか違和感を覚える。

一件落着で主人公はカフェのお嬢さんと末長く幸せに暮らしましたーーとはならんと思うのだけどなあ、知らんけどさ。
kito

kito