オンライン試写にて
佐藤泰志原作を城定監督が情感たっぷりに映画化。
昔若くして評価されたが今はうだつのあがらない小説家の男の家へ、何やら訳ありのシングルマザーの母と一人息子が転がり込む。
過去と現在が行き来し、だんだんと男と女の背景が描かれて行くが、その過程がとにかくねっとりじんわり。
松本まりかの何か物言いたげなエロスに、山田裕貴の腹に一物を抱えたエロスが混じり合う。
直接的なことはなくとも、こいつら何かがある…そんなことをジワジワと描かれて行く。
夜に鳥たちが啼くようにザワザワと心を乱され、その後を朝の光が2人を照らす。
陰鬱な中に希望の光を灯すかのような作品だった。
以下アフタートークメモ
ゲスト:城定監督
佐藤泰志作品で何か作らないかという事で企画された
暗い部分は少なめの作品が良いかなとこちらを選んだ
純文学を真正面からやったことがなかったのでチャレンジだった
山田さんは鋭すぎないか、と思っていたが内面の柔らかさが出したかなと感じた
山田さんもこういう役をやりたかった
山田さんはお任せ
松本さんとは段取りで固めていった
山田さんは現場の空気をとても良くしてくれた
現代だけど普遍的にしたい、ということでスマホなどは出さなかった。
時代をわからなくさせたかった
寓話性を出したい