新世代のテッパンプログラムピクチャーとして期待のシリーズ最新作。時系列に載っているのが大変そうですが、立ったキャラがお約束のドタバタをしながらうまく行かなかったり、行ったりしながらキャラを崩さない形でそれなりのハッピーエンド。バディものとしての体裁を取りながら、二人とも腕はあるのに基本残念で、お話は回すけど完全無欠のヒーローにはならない。このずらし具合が絶妙で、どんなご都合主義もまあいいかと受け入れてしまいます。こういう遊びや揺らぎを含んだオトナの余裕は、どんなにハイターゲットを狙ってもアニメではなかなか見られない作劇です。普遍的なおもしろさという面はまだまだ実写作品が優位であるように感じざるを得ません。