いぬ

エゴイストのいぬのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

一緒にコーヒー飲んだり、風呂上がり髪を乾かしてあげたり…2人が当たり前の恋愛を和やかに幸せそうにしてるだけでなんだか涙が出たけれど、こんなに幸せそうなシーンが幾度も出てくることに嫌な気配を感じたので、そこからは心の準備をして視聴したけれど案の定……

謝罪シーンが多くどれも印象的。
特に葬儀で浩輔が謝るシーンも今まで同性愛者だということを隠して世間に嘘をついて生きてきたことへの罪悪感みたいなものが窺えて心に来た。

浩輔と龍太はお互いに愛し愛されていたが、金銭面で龍太を支援し、龍太が亡くなった後も罪滅ぼしというエゴのために母親の支援を続けた。
それが浩輔のエゴであるということに本人が気づいたのは全てが手遅れになってしまった後だったのだが、龍太と母親にとってそれはエゴではなく確かに真実の愛だった。
いぬ

いぬ