MasaichiYaguchi

PS-1 黄金の河のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

PS-1 黄金の河(2022年製作の映画)
3.8
1950年代に発表されインドでベストセラーとなった歴史小説「ポンニ河の息子」を映画化した大河ドラマ2部作の前編は、10世紀のインド南部タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷に渦巻く愛憎と陰謀、国の存亡をかけた戦いの行方を、絢爛豪華な舞踊や壮大なスケールの戦闘を圧倒的映像美で描き出す。
10世紀、南インドではチョーラ王朝が繁栄を極めていた。
しかし王が病に倒れると、臣下たちは王の息子ではなく従弟を次期国王に擁立しようと画策する。
2人の王子が領土拡大の為に夫々北方と南方で戦う一方、聡明な王女は父と共に都に残る。
やがて不穏な動きを察知した3人はこれに対抗するべく密使を送ることを決め、密使として選ばれた若く陽気な騎士デーバンは壮大な旅に出ることになる。
後に王朝の黄金期をもたらすラージャラージャ1世の若き日を描く原作の前半となる本作では、様々な登場人物の交錯する思惑と、複雑な関係が、絢爛豪華な舞踊、壮大なスケールの戦闘など圧倒的な映像美と共に描かれる。