マーク・ウェバーの監督デビュー作、ジム・ジャームッシュ製作。
フィラデルフィアで生活している何人かにスポットを当てつつ、中盤までは話の筋がいまいちわからず、人々の日常を描いているのかと思っていた。
確かにそうかもしれないが、中盤以降徐々に見えてくる。
漠然とした不安と貧困、福祉の恩恵から漏れた人たち。
鮮やかなショットに映る街は、近隣で関わりなさそうに見えて実は気にかけあっている良きコミュニティに見えるが、それぞれが大小の問題や悩みがあり、解決できるほどの余裕がないようにも見えて。
悲劇が起こってからでは遅い。あの時もしも…の後悔の念が消えないだろうな。
ロザリオ・ドーソンの演技が印象に残りまくる。
この出来事を無駄にしないようにラストのあのムーブメントへ向かったのだろう。
最後に「息子に捧ぐ」的な一文が出るのでもしかして監督は息子亡くしてるの？と思ったけど違った。
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