みむさん

誰がハマーショルドを殺したかのみむさんのレビュー・感想・評価

3.3
ミカエル・パーシュブラント主演のハマーショルド伝記映画を観る前に予習も兼ねて観たが、まるでミステリーやスパイ映画のような出来事が起きていたことに驚いた。

国連事務総長ハマーショルドが在任中に飛行機事故で亡くなったのはうっすら知識としてあったぐらいで、その背景に何があったのか、どんな疑惑があったのかは私はあまり気にしていなかったんだけど。

墜落事故に仕組まれた巨大な陰謀、典型的な要人暗殺、口を閉ざす国家…。

ジャーナリストのマッツ・ブリュガー(レフン監督の「コペンハーゲン・カウボーイ」にも出演)がそこに興味を持ち、フィクション混ぜて映画化するつもりが何ヵ国か取材していくうちにフィクションいらないじゃん…!?と徐々に恐怖に近づいていく様子がおさめられていた。

死体と一緒にカードがあった、ベルギーの傭兵、白しか着ない悪者、ソ連、CIA、MI6、フィクションみたいな話だが、実際にやりかねない恐ろしい。
どこまで本当なのか結局のところ真実は謎のままだけども。

ハマーショルドが生きていたら世界はまた全然違ったかもしれない。それだけ影響力あり、「どこかの国」には不都合だったということだろう。

パーシュブラント主演の映画も楽しみ。