Xを初めて観たその日に観られたのが幸運でした。前作に出てきたモノやセリフが盛り沢山というのもよかったですが、1910年代のアメリカントラッドの色遣いやファッション、当時を強く意識した演出は凄く楽しかったです。また、タイラーベイツがこんなジャジーでファンタジックな音楽を書くのは意外でした。ホラー感は少なめでしたが、時折出てくるグロ描写には一切手抜きがなくホラー映画を観ているということを忘れさせない演出がよかったです。感情が爆発するシーンが好きなので良いシーンは沢山ありましたが、何より良かったのは長回し独白のシーン…ホラー系で感情を揺さぶられて泣いたのは初めてでしたし、ミア・ゴスの俳優としての魅力に引き込まれた瞬間でした。
Xでコップだかなんだかの小物にタイトルロゴと同じフォントでPearlって書いてあったのはなんだったんでしょう？
前作ではただのヴィランだった彼女に、JOKERを観た時の如く応援したくなってしまうような魅力を与える作りは本当に見事です。
毒親に育てられた身としてはどう考えても1番の罪人は毒親！次回作が待ちきれません！
